翌朝、しずかちゃんからFacebookに連絡が来る。
「のびちゃーん、生きてる?それとももう死んじゃった?」
うわぁ、なんて健康的なドSなんだろう。
「そっか!そういえば、のびちゃん、服買った?」
おお!それや!さすがはしずかさんやで!!
実は服に関してはTシャツ三枚、Gパン一枚という
一泊二日レベルの超軽量装備でここインドに望んでいたのである。
なぜなら行く前に「怒羅江紋ズ」でインドコスプレするから、
不要な服は持ってくるなと厳命されていたのだ。
「多分、インド服ってムンバイでも売ってるからさ、買っておいたほうがいいよ。」
「アウランガバードって田舎でしょ?たぶん大都市のほうが、センスあると思うんだ。」
といいながら上手に着こなしたインド服の写真をアップロードしてくる。
わぁ、かっこいい!でも、なんかシャレててムカつく。
「あとね、SIMカード買いなよ。」
え?SIMカード?
「そう。某国でSIMフリーの携帯買ったでしょう?」
うん。持ってきたよ。
「それにインドのSIM入れたら使えるよ。
携帯あったらすぐに連絡取れるでしょ。ま、つべこべ言わずに買ってきなさい。」
おさすがである。
インド10日分の経験の差はでかい。
それに携帯さえあれば24時間どこでも罵っていただけるのである。
そう思うと居てもたってもいられず、
はい!それでは買ってくるであります!と
上下関係を如実に表したメッセージお送りし、オレは街に駆け出した。
何着かインド服を買っていると、探すまでもなくSIM売り場はすぐに見つかった。
というか田舎でもすぐに見つかるレベル。
とりあえずairtelという聞いたこともないキャリアを選び、
必要事項を記入し200ルピーぐらいでSIMを購入し、すぐさま携帯に挿入。
さっそく、しずかちゃんにかけてみる。
もしもーし、あ、しずかちゃん?携帯買ったん、、、
「いま忙しいの!電話してこないで!」がちゃ!!!
さあて、切符でも買いに行くとしよう・・・か・・・
あの日の夕焼けの色をボクは忘れないよ。
とっても赤い・・・水平に差し込む太陽の光に、
目をヤられてボクは涙が止まらなかったんだ。
でも布団に潜り込んでもなお、涙は止まらなかったのは何故なんだろう。
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