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14日目!韓国人とアルゼンチーノ -ジャイサルメール- [インド旅行記-ジャイサルメール-]

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愛着のあるジョードプルを離れ、
ローカルバスで砂漠の街ジャイサルメールに向かう。


しかしさすがはローカルバス、
道が悪いこともありケツが痛くて仕方がない。

インド人一色のバスの中、後ろの席に一人の東洋人が座っている。
香港人ですか?と聞くと韓国人であるとのこと。

*脚注 国籍不明の東洋人には香港人?と声をかけるとトラブル率が下がります。
いい意味で香港人は無色透明なのか、間違っていてもトラブルになりませんでした。
逆に中国人に韓国人か?と聞くとすごく怒られました。なんでや!?



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《このキーホルダーを付けてる人は100%韓国人です。》
《海外に来てまで何がしたいのか、よく付けています。》



優しげな顔つきの彼であるが、
韓国というと上記の写真が表す通り、超がつく反日のお国柄である。

日本人です!と名乗りをあげたら、険悪なムードになるかな?と思ったら、
普通に会話を楽しむことができた。

聞くと最近、韓国ではインドやアジアへのバックパッカーが流行中なのだそうだ。
一昔前、日本でも自分探しと称して海外に出ることが流行ったが、
どうもそれに似た現象らしい。

品のいい大人しめな彼と会話をしているうちに、
無事にジャイサルメールに到着する。

今からどこ行くの?と聞くと、
ここから五分位のところにある韓国人御用達のホテルに行くらしい。

オレは、すぐに城に向かう予定だ。

さよならだね。
日本のタバコと韓国のタバコを一本ずつ交換し別れる。


ふぅ。気持ちのいいやつだった。とリキシャマンと交渉していると
突然とんでもない声量の怒声が響く。

な、何だ?何だ?

後ろを振り向くと、韓国人の彼がリキシャマンを怒涛の勢いで怒鳴りつけている。

おいおい、さっきまでの彼はどこに行ったんだ!

血管がブチ切れるんじゃないか?という勢いで叫ぶ彼の声。
これ以上は関わってはイカンと、
オレは逃げるようにリキシャに飛び乗ったのである。


*脚注
韓国通のしずかちゃんに聞くと、騙されすぎてファビョったんじゃね?との事です。




さて、ジャイサルメールに話を戻そう。
規模はジョードプルを更にこじんまりさせたぐらい。
砂色の建物に囲まれたジャイサルメール城が、
砂漠にポツンと浮かんでいる不思議な街だ。

そして、オレがいきなり城に向かっているのには訳がある。

実は城塞の中にホテルが乱立しており、
文字通り城の中で泊まれるというのである。

廃墟遺跡好きからすれば、これはなにがなんでも泊まらねばならん!


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リキシャが門の前でとまる。

すげええええ!オレはここで泊まるのか!!

思った以上に大きな城でテンションが上がりっぱなしになる。

そして門をくぐり、広場に出ると客引きが来たので、フラフラとついて行く。



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《紹介された部屋、ここで死にたい。》


紹介された部屋はメチャクチャいい。

だが、値段の・・・折り合いがつかないのだ。

粘れども粘れども、300ルピーという予算の中に落ちてこない。

仕方なく、その旨を伝えると、
客引きは「じゃあ、俺の家に泊まるか?」と提案してくる。

はい?ホームステイみたいな?と首をかしげると

「いや、だいぶ前に引っ越して、空き家が一件あるんだ。」
「そこなら150ルピーでいいぜ?」

まじかよ!超破格じゃん!!
部屋見せて見せて!!とはしゃぐオレ。

聞くと「場所はホテルのすぐ隣だ」と言う。立地条件まで最高である。


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《三階建てを独り占め》

そして家の中を入ると少しホコリ臭いが、広さ、お湯の出ともに申し分ない。

それになんかここ、隠れ家的で楽しい。

ここ!ここにします!と超はしゃぐオレ。

「そうか、じゃあ掃除させるから、ホテルの屋上でチャイでも飲んでろ」と客引きが言う。
はーい!・・・うん?掃除させる?

「ああ、オレはこのホテルのオーナーだからな。」
ただの客引きではなくオーナーだったようだ。
・・・機転がききすぎると思ったぜ。


徹底的にやるから30分ほど待っててくれとチャイをごちそうされる。

ついでに食事を注文。ぱくぱく。

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それにしても、屋上から眺めるこの風景は素晴らしい。

ジョードプルも素晴らしかったのだが、
この砂漠を見下ろすという行為はまた絶品である。

ただ、見渡す限りが地平線で、砂漠が広がっているのだ。

これは死ぬまでにもう一度見たい景色である。

来てよかったと、ニコニコとしていると階段からカツカツと人が登ってくる音がする。

ああ、掃除終わったのかあ。
もっと見ていたいのになと景色に目を戻すと、


「ぷっwwやっぱりだ!のび太さん!!!」


・・・え?えええええええええ?

ナッパ!!!??ナッパさんじゃないか!!!?



IMG_6159.PNG

そこには昨日別れたばかりのナッパさんが、
してやったりの表情で立っている。


うそだろwおいwwなんでいるのさwとあまりの衝撃に
なぜか笑いながら尋ねてしまう。

「いやー、ジョードプルの遺跡は逃げませんけど、
のび太さんみたいな人はなかなかいませんからねw」と
口ひげを撫ぜるナッパさん。


ナッパさんが言うには、昨夜の会話が楽しかったので
ジョードプルは後回しにして、ここに来たらしい。

そして城内を歩いているとオレと同じ客引き(オーナー)に捕まり、
「今もうちのホテルに日本人がきたぞ!」とのセールストークに
「え?それ、のび太じゃね?」とこのホテルに駆けつけてきたそうだ。

いやぁ、国際人のサプライズはホンマあれですわいw
「いえいえーw」とキャッキャするオレ達。

心を摘むとはこういうことか。
各国の女性を食い荒らす彼の行動は、
全て感動に裏打ちされている。

確かにオレが女性であれば既にマタを開いていてもおかしくない。
マジおそろしい男である。

しかし、ここのオーナーなにかもっているよな。
そう思いながら再会の奇跡に感謝し、また夜通し話を続けるのであった。



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