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18日目!前編 タール砂漠の廃墟 -ジャイサルメール- [インド旅行記-ジャイサルメール-]

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今夜十時のバスでオレはジャイプルに旅立つ予定であった。
ナッパは明日、ジョードプルに逆戻りする。

永遠かと思う時間にも、やはり別れの時はやってくるのだ。

二人でいた時間はカフェでバカ話ばかりで、意外と観光していないということにも今更気づく。

「一箇所ぐらいケチケチせずに行ってみますか!」と選んだのは
無論、タール砂漠である。


二人の希望は一致していた。
砂漠で!夕日を見て!らくだに乗る!

もう砂漠でベタすぎるほどベタな遊びがしたかったのだ。


とりあえず、城内の旅行代理店は高そうなので、城外の代理店に行く。

ごめんくーださーい。
イスラム帽をかぶったおっさんが出てきた。

タール砂漠で!夕日を見て!らくだに乗る!で夜の八時には帰ってきたい!行ける?
おっさんの話では余裕らしい。そりゃあ、そうだわな。

「ただ、それだけじゃ、せっかく行くのに勿体ないぞ?」と言うので
他にどんなとこがあるのか聞いてみる。

「うーん、そうだな。とりあえず、夕陽はサム砂丘で見るだろ。」
「その前に、ハヴァリっていう王族の墓を見に行くとか、寺院に行くとか、
あとクルドゥワーっつー廃墟の村ってのもあるし、砂丘じゃない砂漠ってのも・・・」


んん?Abandoned village(廃墟の村)?

なんだ!!!!その(オレにとって)超どストライクの場所は!!!


そこにします!ナッパの承諾も得ずにシャウトするオレ。

ナッパさんは苦笑していたが、何故だろう・・・
男の子はみんな廃墟が大好きなはずなのに・・・


「そ、そうか?じゃあ、12時に車を用意するからまた、来てくれ。」
費用は大体一人400ルピーで決着をつけた。まぁこんなものだろう。


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さぁ、いざ砂漠へ!



リキシャではないきちんとしたセダンに乗るのは久々である。

まずは廃墟の村に向かうため、砂漠の中に作られたアスファルトの一本道を行く。
まるでアメリカの荒野を進むようだ!

そして一時間ほどクルマに揺られると、廃村が見えてくる。

ここは二百年ぐらい前に、ヒンズーの村だからムスリムに滅ぼされたという説と、
ジャイサルメールの武士階級の王様が嫁をよこせと要求したが、
尊貴なバラモン族である村人達がカースト制なめんてんの?と挑発した結果、
滅ぼされたという二つの説があるらしい。

たかが二百年前の話なのにどっちかわからんというのもアレだが、
よく考えると領土問題で揉めるパキスタンに近いここで
二つの説が出るのもおかしなことではないのかもしれない。

片方はムスリムは侵略者だ!と言うだろうし、
もう片方は制度が狂ってるから惨劇がおきたんだ!というだろう。

結局、イスラムに攻められたがムカついてた武士階級が助けに来なかったとか
複合的な事が理由な気もする。

ガイド君からそんな説明を受け、廃村の前でクルマから降りる。

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わぁ、廃墟だぁ!!

廃墟遺跡が大好きなオレは大興奮であり、それに釣られナッパも大興奮である。
生活品などの残留物はさすがにないが、
200年前のものが滅ぼされてもなお、残っているというのは不思議な気持ちにさせてくれる。

ひとつわからなかったのは、こんな砂漠のど真ん中でどうやって生計を立てていたのかということだ。
昔の景色に思いを馳せると、滅ぼされた理由よりそっちが気になった。


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《何十軒もの家の跡があり迷路のようになっている》




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