そうだ映画を見よう!と
ジャイプールにある比較的大きな映画館に行く。
昨日予約がとれた電車は午後4時の出発である。
時間はゆうにあるが、人混みにまみれ観光で疲れたくはない。
なにせ、電車の所要時間はジャイプル→バラナシで約16時間。
そんな長距離電車に乗るにあたり
披露困憊の体で悪党の巣窟(地球の歩き方による)の真っ只中に臨むなど
カモがネギを背負ってボクを食べてください!と叫ぶようなものだ。
《ジャイプールで一番大きい映画館らしい》
映画館につくと、平日の朝だというのにすでに長蛇の列ができている。
しかもインド名物、最後尾がどこかわからないグチャグチャ並びであり、
抜かされたのか抜かしたのかわからないまま人の群れを泳ぐ。
ちなみに人気がある映画だったようで
安い席は売り切れており、二階のデラックスシートしか空いてないようだ。
そして、それを知ったインド人たちは、順番にバラバラと去っていった。
といわけで列の長さの割に、あまり待たずにチケットを購入できた。(150ルピー)
そして、そのチケットを確認すると上演時間12:00-16:30までとある。
4時間半wまじかよw
最後まで見られないが、まぁいい。途中で抜け出そう。
映画館に入ると中は思った以上に豪華だった。
ホールで開演を待っていると、インド人の大学生と知り合う。
世間話をしているうちに、ふと疑問に思ったことを口に出す。
なんでインドの映画ってダンスするの?
大学生は困った顔で、懸命に説明してくれた。
「うーーーん。例えばさ、主人公にすっごく嬉しいことがあったとするだろ。」
「でも、それを演技だけで伝えるには少し足りない。」
「だから踊るんだ。そうすることでどれだけ喜んでいるかという事がわかるだろ?」
そうなんだ。(----わかったような、わからんような。)
あと、ヒンズー語わからんけど、大丈夫かな?と不安を口に出すと
「細かいところはともかく、内容はわかると思うよ。」とのこと。
開演のベルがなったので彼と別れ、二階の席に行く。
さぁ映画が始まる。
幸せそうな家族のシーンからだ。本当にわかるかな----?
---内容---
1,英雄の父を持つ子供の主人公。
2,悪い奴に父を殺される。
3,格闘家のジジイに引取られ、復讐を誓い立派に成長。
あ、たしかにヒンズー語はわからんが、内容は余裕でわかる。
ついでにいうと結末も。こりゃ、最後まで見なくてもいいや。
2階のデラックスシートは客層がいいのか、
ダンスシーンでもノンビリ見ていらっしゃるのだが、下の階のパンピーどもは違う。
主人公の後ろに敵が立つと
「志村(仮名)うしろ、うしろーーー!!」と叫ぶし、
ヒロインが登場すると口笛をピーピー吹きまくる。
その上、ダンスシーンになると立ち上がって踊る奴までいる。
正直、映画よりあいつらの方が面白い。
時間も来たので、途中退席しようとすると
デラックスシートのお客さんから
「何故だ!?ここからじゃないか!」という目を向けられた。
静かに観てても楽しんでたんだね。
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