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22日目!ガートに集うインド人の夢のあと -バラナシ [インド旅行記-バラナシ-]

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ガンガーのほとりでうつつを抜かす。


オレはしずかちゃんを見舞いに行ったのだが、
一向に回復する気配がないので少し話をしてここに来ていた。

しずかちゃん曰く、ガンガーを歩くだけで悪い人がいっぱい来るのだそうだ。
とくに火葬場はヤバイので近寄るなとのこと。

うん、そこはしずかちゃんが回復してから行こう。

ちなみにIZAM君はインドにシタールを習いに来たそうで、今日は先生探しをしているらしい。


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《せ、聖水?》


その前に昨日の悪罪をこの偉大なるガンガーで
沐浴して洗い流してもらおうかと思ったのだが、

しずかちゃんが「あの子ガンガーで水浴びしてから熱と下痢が止まらないの。」
隅っこで苦しむ青年を紹介したことを思い出す。

これは仕方がない事なんやと、
指先だけチャプチャプと水に濡らして邪を祓っていると、
岸辺に犬が集まっていることに気づく。

おやおや犬くんたちも、罪を洗い流してるのかなと覗いてみると、
上流から流れ着いたであろう****をクチャクチャと・・・

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《サイズダウンさせて頂きます。》


・・・うん、あとで聖なる水道水で手を洗いなおそう。

そう強く決意し岸辺を離れる。



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しかし、ガンガーは雄大である。

これぞインドという雰囲気がたまらない。


しかし、ガイドブックやしずかちゃんの証言通り、客引きが多い。

すこし歩くだけで「バザールでござーる!」「オカムラ!オカムラ!」と声をかけてくる。
バザールに至ってはいつの時代やねん!とツッコミを入れたくなる。
しかし一度ツッコんでしまうと、泥沼に陥り土産物屋に連れて行かれるらしい。

あとはボート、マッサージ、花、寄付いろんな名目で声をかけてくる。
全てオレには興味が無いものばかりだ。

特にマッサージはいきなり握手してきて、
親指でツボを刺激し始めカネを要求するのでタチが悪い。

当然、払うつもりはないが、あんまりギャアギャアうるさいので
オレもおじさんの手、マッサージしたからおカネ下さい!と言ったら
もういいって言われてしまった。

骨のない野郎だぜ!


しかし、そんなインド人達を相手にするのも時間の無駄なので、
無視して歩くのもいいが、異常にしつこいヤツもいて、
最後は「死ね!」とか捨て台詞を言われるので心が痛い。

聖なるガンガーさんもこの惨状を見て、もう何か諦めてるんじゃね?

確かに悪がいっぱいの場所だ。
 


そして少し人混みから離れてガンガーを眺めていると、子供が話しかけてきた。
しかも完璧な日本語で。

今までインドで出会った子供らしい子供とはまったく違い、
商魂たくましくガンガン話しかけてくる。

しかし、どうやってここまで完璧な日本語をマスターしたのか。
考えると恐ろしい。

オレ、ガンガーを眺めていたいんだけど。と言っても
「うん、いいよ。オレ隣にいるだけだから」と言いながら、
なおペラペラ話しかけてくる。

すると、さっと別のインド人がオレに近寄り耳打ちする。
「be careful, he is a fraudster・・・」(こいつは詐欺師だ、気をつけろ)

そう告げた彼自身も観光客を見つけると、声をかけている。

なにこれ?詐欺師の潰し合い?
すると子供が必死の形相で
「さっき、なんて言ってたの!?」
「あいつはウソつきだから、信用しないで!」と俺に言う。

ああ、お前のこと詐欺師だってよwというわけにもいかず、
ってかさ、オレは土産物屋には行かないよ?別のやつ誘いなよ。
とやんわりどっかイケよと伝えるが、

「いや、お兄さんと一緒にいたいだけだよ。」と延々と話しかけてくる。

怒鳴り散らすまでもない、
かといって無視もできない適度な距離感。
---この子供は、日本人へのプレッシャーのかけ方を本当によく知っている。


ここまで粘られたのなら、
ついて行ってもいいかという気持ちもおこるが、
土産物は本当にいらない。


面倒になりあげるつもりで、
コーラでも買ってきてよと50ルピーを渡すと
お釣りを携えて本当に買ってきた。

大きな信用を得るためには、小さな信用を大切しろ。と言う。

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《幼稚なウソの例》

振り返ると多くのインド人たちがオレを騙そうとしてきた。

だが、基本一発目でカマしてくるので
あっさりと見破ることができるパターンがほとんどだ。

それに比べると、この少年は本当に強敵である。
ってか、もう面倒すぎる。

その釣りはやるよ。と言って
ホテルに戻ろうとしても、ずっと話しながらついてくる。


ホテルに着くとホテルマンがヒマそうにしていたので、
チャイをごちそうし一緒にテラスで飲む。

しかし、じゃあね。とも言わずに
ずっとオレ達を見つめ続ける少年になんともいえぬ恐怖を感じた。

なにがなんでも、観光客を連れ込まないといけないのだろうか。


なんというかいたたまれない街だ。

観光客がここの経済基盤もなにもかも変えてしまったのだろうか?

確かに観光客ならばリキシャも1km10ルピーぐらいのメーターをまわさず、言い値でぼれる。
土産も、花も、ボートも、何もかも全てがそうだ。

もし、日本にどこかすさまじい金持ちの国民がやってきて、
常に10倍くらいの相場でモノを買ってくれれば、
誰も日本人を相手に商売などしないだろう。

インド全体でも、そういったフシがあるが、
バラナシはそれが特に異常で歪に感じた。

なんというか、オレにとってバラナシは疲れすぎる。
思い出しても疲れるほどに。



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