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27日目!再会、特別なラッシー -カジュラホ- [インド旅行記-カジュラホ-]

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朝、ドアを叩く音が聞こえる。
誰だろう・・・寝ぼけまなこで考える。
そうだ、ナッパだ!

オレは寝間着のまま、ドアを開け、ひさしぶり!と声をかけると
そこには西洋人女性が「ハァイ!」とニコニコと立っていた。

え?ホテヘルなんて頼んでないですよ?

一気に混乱するオレの脳。
とりあえずハァイ?と返すが、オマエだれ?

二回ほど首を傾げると、笑い声が聞こえてくる。
この声は・・・ナッパだ・・・

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《笑みを浮かべるナッパさん》

「いやーすいません。ちとイタズラをw」
とニコニコと近づいてくる。


聞くと、この女性はアンバーというフランス人らしい。
やはりナッパはリシュケシュでナンパをしていたようだ。

ヨガはどうした!?ヨガは?

しかし嬉しさあまり、ナッパに抱きついて再会を喜ぶ。
おいおい、元気そうじゃん!
「はははwのび太さんこそ!」

そして、ついでにアンバーにも抱きついてみた。
・・・ありがとうな、ナッパさん!

27日目!終わり!


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ここから先の話はのび犬という人から聞いた話である。
筆者とはまったく関係がないということを明記しておきたい。

ナッバとアンパーはカジュラホに長く逗留していたようだ。
とりあえず、昼飯でも行きますか!と彼ら御用達のカフェに行く。

カレーをぱくつき、インドであった奇妙な人々について盛り上がるのび犬たち。

「インド人たちってすぐに触ってくるのよ!」
アンパーはこの旅であったセクハラについて語ってくる。

寝台列車で寝ていたら、手が伸びてきてまさぐられたりと色々あったらしい。

女性の一人旅は大変だ。(著者傍白:しずかちゃんは大丈夫かな。)

「それでね、ナッバ君がそういう人にヤメロって怒ってくれたの!」

くっ!このリア充め!これはチャンスやでwとか思ってたくせに!と日本語で言うと
「まぁまぁw」と微笑んでいる。

彼は最低な男ですよ!とアンパーに伝えようかと思ったが
武士の情けで許してあげた。

言えばのび犬が悪者になりそうだったから、というわけでは決してない。
そーそー、イイ男デスよネーとテキトーに相槌をうってウンウン頷く。


食事も終わり、チャイでも頼もうかな?と考えていると
アンパーがSラッシーと書かれたメニューを最高に良い笑顔でみせてくる。

のび犬はアホウ故に前回注文したことを忘れていたので、なぁにそれ?と可愛く聞く。

「知ってるくせにw」
とアンパーの笑顔はいたずらっ子のそれに変わっていた。

のび犬がうーん・・・と唸っていると、ナッバとアンパーは目を合わせ
「スペシャル3つ!スーパーストロングで!」と同時に叫んでいた。

スーパー?ストロング・・・?彼の心に一抹の不安がよぎる。

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茶色いラッシーを飲んだ彼らは破顔していた。


世界遺産でもあるエロい遺跡(西側のヒンドゥー教寺院)に行き、
死にそうなほど笑っている。

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見て!バックでw!馬とw!!おっぱいがwいっぱいや!
「こっち見てよ!アレよ!4Pwよw!!」
「作ったやつ、頭おかしいっすよw」
ぎゃははっはっははっははwwwww
(著者傍白:一番おかしいの彼らの頭である。)

のび犬は日本語、アンパーはフランス語、ナッバはスペイン語で喋り散らしている。

常識的に考えれば意思の疎通など不可能なはずだが、
不思議と脳内で翻訳されているようだ。


世界遺産に対し大変な無礼を働いた彼らは、近くにある沐浴池にいた。

「フランスじゃあれよw?」
いやいや日本wではだなw!
「いやアルゼンチンではですねw!」

アンパー、のび犬『アルゼンチンみてーなマニアックな国は黙ってろ!!』
「ひ、ひどいっすよw!」

ケラケラと水辺に笑い声が浮かぶ。
そんな彼らに、子供達は興味を持ったようだ。

よく考えてみれば、アジア人と西洋人と国籍不明のトリオが
沐浴地なんかでなにやってんだ?と思うのもムリはない。

子供たちはアンパーに狙いを定め、どこまで近づけるかを試しているらしい。

するとそれに気付いたアンパーが子供を捕まえ、
おもむろに抱き上げ「イタズラ小僧めw助けて!助けて!って命乞いなさいw」と
そのまま池に放り込む素振りを見せた。

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《子供を抱え、水辺に放り投げようとするフランス人》

そのイタズラっ子なドSっぷりに完全にやられる彼らと子ども達。

子供たちもキャアキャア笑い、彼らもケラケラ笑っている。

箸が転げても笑い転げる彼らは
他愛もない話をインドの子供も交え、しゃべり続ける。

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そして、ふと視線を移すと、
笑い声がぷかぷかと浮かぶ池の水面に、ドロドロの夕陽が溶けていた。



*脚注 全く悪い奴らです。真似しちゃダメです!
ただインド人曰く、食事とかのスパイスに使うのは合法だそうです。
ホンマかいな・・・



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