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33日目!前編 げに恐ろしきかな。中国人とインド人の戦い -カジュラホ- [インド旅行記-カジュラホ-]

イジメ.jpg


午前中、いつものカフェからホテルに戻るとき、それは起こった。

「おい!いたぞ!」

インド人たちが唐突にオレを取り囲む。

彼らの目には怒りの炎が見える。

な、なんだ!?オレがなにをしたっていうんだ!?

まさかこいつら西の若手の連中か?と
取り囲む連中を見渡すが、一人も見知った顔はいない。

だが、なにが起こったのかはわからないが、確実にヤバイ雰囲気である。

「てめぇ・・・仲間たちはどこだ?」
はい?バラのホテルの・・・ですか?震えながら応える子羊のび太に
「ちがう!てめぇこの街に仲間たちと来てただろ!!」
リーダーっぽい若者が怒鳴ってくる。

仲間・・・ナッパとアンバーのことだろうか?
彼らが、カジュラホでトラブルを?
だがオレは彼らのことをよく知っている。
そんなトラブルを起こすような連中じゃないぞ・・・

しかし他に思い当たる節もないので、日本人とフランス人のことか?と聞くと
「なに誤魔化してやがる!」と囲みの枠がますます狭まる。


な、なんだ。これは?
ちょっと待って。話せばわかる!とできるだけ落ち着いて話そうとするが
彼らはますますヒートアップしてすでに英語での会話になっていない。


雑魚.jpg

ヒンズー語でまくしたてられ、オレは恐怖で足をプルプルさせながらも
落ち着いてくれ。なんの話なんだ?とリーダー格に問い続けた。

殴られるにせよ、カネを取られるにせよ、事情がわからないまま終わりたくはない。
「てめぇ、まだとぼけるのか・・・」とリーダーが怒りの形相でオレを睨めつけたその時だった。

「おいおいおい!!なにやってるんだ!!」

何者かがインド人たちの囲みを割りながらオレをガードするかのようにの
リーダ格の前にたちはだかった。

サンディさん!?!?
サンディさんだ!!!助けてえぇぇ!!!


後ろから、救世主サンディさんに抱きつくオレ。


「お、おい、のび太!なんだこれは?」
わ、わかんない・・・いきなり囲まれたんだ。

「そうなのか?」というとサンディはヒンズー語で彼らと会話を始めた。

しばらく奴らと会話したサンディはオレに向き直り、
呆れた顔で、こいつらは東にあるホテルの連中だと事情を説明し始める。

なんでも、そのホテルで中国人観光客が宿泊していたのだが
今日の朝早くカネも払わずに、逃げたらしい。

うんうん・・・そりゃ大変・・・えーと、それオレになんの関係が・・・?

「オマエがリキシャでそいつらと一緒に来た中国人仲間だと言ってるぞ。」

なんのこと・・・・・・
あ、あいつらか!!!!
カジュラホ初日で一緒にリキシャに乗った中国人たちだ!


サンディが聞いたところでは、件(くだん)の中国人たちは
西側の寺院にカネも払わず塀を乗り越え侵入するわ
レストランでメシを食い終わったら値切るわ、
土産物屋で暴言は吐くわで大層評判の悪い連中だったようだ。
そして今回、ホテルの宿泊費を踏み倒し逃亡するという鬼プレイを実行。

怒り狂ったホテルの連中が中国人の行方を捜し聞き込みをしていた時、
初めに乗ったリキシャマンがオレの顔を覚えており、
その一味だと勘違いし、この凶行に及んだらしい。


サンディが「のび太は今回の件とはまったく関係がないぞ!」と言うと、
すさまじくバツの悪い空気が流れる。

サンディがどうする?と視線をオレに投げかけるが、
落としどころもわからんし、どうでもいいよとその場を後にした。


ホテルに戻り、ふて寝をしているとサンディがチャイを持って訪ねてきた。

「災難だったなw」
とニコニコするサンディに改めて礼を言うと、
「あいつら、バス停で捕まったらしいぜwその後のこと・・・聞きたい?」と
とっても邪悪な笑顔で問いかけてきた。

こ、こええええ・・・

どうなったのかは知りたくないっす!
と言うとサンディは

「そうだなwその方がいいw」と笑顔のまま部屋を去って行った。


インドはやはり超怖い。

みんな!インドで無茶はダメだよ!

ダメ絶対.jpg



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