朝とはいってもまだ太陽は上がっておらず真っ暗だ。
そんな早朝、オレはチベット人に荷物の雪崩の中から救い出され
彼らも荷物を取りにいったら、人が埋まっていて驚いただろう。
驚かせて、ごめんね?
でも荷物にまみれるのって意外とポカポカしてて、心地よかったんだよね(〃ノωノ)
外に出るとチベット人たちには家族や友人のお迎えが来ていた。
再会に喜び、抱きしめあう姿は微笑ましくオレまで嬉しい気持ちになる。
だが、彼らはあっという間に迎えの車で去ってしまい、
オレはポツンと一人取り残されてしまった。
ゆ、油断した・・・
さっさと西洋人のおばちゃんたちについて行くべきだった・・・
仕方ない、地図みて行くかと
サイドバックを探ると・・・あれ・・・?
地球の歩き方が・・・ない?
しまったあああああ!!!
デリーのワゴン車の中に忘れちまったぁああああ!!!!
目の前に広がるのは真っ暗な山道・・・
おいおい!イカンぞコレは!!
だいたい街までどんだけかかるんだよ・・・
つーか、どっちにいけば?
右の道?左の道?
ターミナルに戻って聞くべきか・・・
いや、それはめんどくさい。
まあ・・・迷った時は左でいいか。となんの根拠もなく左の道を選ぶ。
しかしオレの引きの悪さは神がかっていた・・・
道は行けども行けども山の中である。
くそっ!いつ着くんだ?ここは本当にダラムサラなのか!?
実はなんか知らねぇ街で降ろされてんじゃねぇのか?
結構な時間を歩いてしまい少し疲れたので倒木に腰を下ろす。
そして来た道を振り返ると、 遠くに街の灯りが見えるではないか。
そう、それはオレの進行方向とは完全に逆の方角だった。
おおぅ・・・マジですか・・・
ゆっくりと山のすき間から太陽が姿を現し、あたりを照らしはじめる。
落胆と疲労で降ろした腰を
再び浮かび上がらせることができないオレにとって
美しいはずのそれは、オレをあざ笑っているように見えた。
*脚注 書くまでもありませんが、マクロードガンジはバスステーションを降りてすぐ右の道を歩いて30秒です。
世界広しと言えども、素で間違えたのは私くらいです・・・クソッ!
*脚注 マクロードガンジとはダラムサラにあるチベット人居住区です。
ダライ・ラマが住んでいて寺があるので皆ここに集まってきます。
ダラムサラ自体はもっと下の方にある小さな街です。
観光客は絶対行きませんので普通ダラムサラ=マクロードガンジの認識です。
ああああ、もう面倒なので今後ダラムサラで統一します。
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2014-05-14 23:34
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