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40日目!後編 怒羅衛門ズの日常 -ダラムサラ- [インド旅行記-ダラムサラ-]

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ロサール(チベット正月)を共に過ごしたチベタンたちに別れを告げ

どらえもんとしずかちゃんの三人でカフェに向かう。

とは言っても今日はインド系の店しかやっていない。
ロサールは観光客にとって興味深いイベントがある日だが
チベット系の店が全滅という少し悲しい日でもあるのだ。

二人の話によると、今朝なんとか起きることは出来たようだが
少し来るのが遅かったようで、
後ろのほうで、この祭りに参加したらしい。
そして、ダライ・ラマは豆粒のようにしか見えなかったらしい。

ふっ、オレの勝ちだな・・・

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カフェに着くといつもどおり、ケタケタとバカ話が始まった。
特に盛り上がるのは、それぞれ自分の旅の話だ。

その話の中でしずかちゃんが
オレより二日前ぐらいにダラムサラに来たことを知った。
そして偶然、どらえもんに会ったらしい。

ふーん、それでオレをはめようと?
「ばーか!違うっちゃ!サプライズだっちゃよ!サプライズw」
「そうよ、電話を無視なんてしてないよー。」

くっ・・・ひどい。鬼か?こいつらはw

ドラえもんの旅も気になったので
どこにも寄らずに直接ダラムサラに来たの?と聞いてみると

「うんにゃ。アグラ寄って来たっちゃよ?」と返してきた。

え?おお!じゃあタージ・マハル見た?すごかったよね?と
あの美しい遺跡の感動を分ち合おうとオレが水を向けると
「いやー中は入らなかったっちゃよ?」
「裏からフレンドと見た!」と言うではないか。

聞くと、ドラえもんはアグラでインド人のフレンドが出来たらしく、
一緒にタージマハルに行ったそうだ。
だが、そのインド人が買ってきたチケットで一緒に入ろうとすると
入り口で追い出されてしまったらしい。

おまえ・・・それインド人チケットで入ろうとしたってことじゃあ・・・
「まーねw」と悪びれずのたまうドラえもん。

というか、まさか・・・いや・・・

あ、あのさぁ、ドラえもんニューデリーでAGってホテルに泊まった?
「え?なんで知ってるっちゃか?」驚くドラえもん。

くっ!やっぱりだ。
アグラで会った出木杉君の見たニューデリーの怖い893とは
まちがいなくコイツのことだ。

世界は狭すぎる・・・というか彼が目立ちすぎるんだろうな・・・

俺はため息を漏らし、呆れ返った声でドラえもんに告げた。
そのホテルにいた奴がさ
なんか刺青まみれのすっげー悪そうな893が、
タージ・マハルに不正働いて侵入しようとしたって言ってたぞ?

「な、なんてひどいこと言うんだっちゃ!」
「オレはヤクザじゃないっちゃよ!!!」
「だいたいこれは刺青じゃなくてTATTOOだっちゃよ!!」

ドラえもんが自分は善人であると言わんばかりに食ってかかる。
そんな刺青を見せつけて言われてもなぁ・・・
そう思って反論しようとするとしずかちゃんがオレたちの会話に割って入った。

「ドラえもん・・・ね。そのボッサボサの髪!もうすっごく怖いよ!
ダラムサラでいきなり話しかけてきた時、
チンピラに絡まれたと思って泣きそうになったもん!
それにその刺青!なにがTATTOOよ!!!?
オシャレぶっても刺青じゃないそれ!!
アナタ自分がまっとうなカタギに見えるとでも思ってるの!?」

「なっ!?」
そうだーそうだー893チンピラ893!!!

「ちがうっちゃ!!!みんなひどいっちゃよ!」

「大体、そのネックレスもひどいよね!?
ちゃらちゃらちゃらちゃら!!なんでそれを選んじゃうの?
周りの人を驚かせて申し訳ないとか思わないの?」
 
「そうだ、そうだー」

ドラえもんは集中砲火のなか、
「それはちがうっちゃ!それはちがうっちゃ!」と自己弁護に走り続けた。
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オレ達はいつかヤラれた仕返しに
まったく手を緩めず、大砲に玉を入れ続けた。

今思い出しても見事なコンビネーションだったように思う。
いや、オレはやんややんやしか言っていないが・・・

主砲はしずかキャノン。
そのドSの名を欲しいままにする攻撃的発言群は
ドラえもんが沈黙するまで発射され続けるだろう。
そして、たったの五分と持たず、
ぐうと泣くドラえもんの姿が見れるだろう。
かわいそうに。

それにしても本当ドSは嬉しそうに人を傷つけるよな・・・



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