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41日目!タルチョが飛んでいく -ダラムサラ- [インド旅行記-ダラムサラ-]

青空と旗.jpg
《青空とタルチョ》

ロサールで行った大きな寺の裏手にある山に巡礼路があり、
山寺にタルチョが風にたなびくそんな風流な場所があるらしい。


しずかちゃんは特にその場所がお気に入りで
ダイエットというご利益のため、毎朝その道を歩いているらしい。

今日はオレもそれに付きあおうと
巡礼路の入り口で待ち合わせをしていた。

ちなみにドラえもんも誘ったが
山を歩くなんて意味がわからん!と独自理論を展開され断られてしまった。

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そして待ち合わせ場所で待つこと15分・・・
こにゃい・・・しずかちゃんこにゃい・・・

すでに約束の時間から10分は過ぎている。
しずかちゃんめ・・・インド慣れしすぎだよ!

もう待ってられるか!と電話をすると、
しずかちゃんはもう入り口にいるという。
はい?オレはどこのパラレルワールドに迷い込んだというのであろう。
ここには犬とおばちゃん以外誰もいないぞ?

電話の向こうでは、しずかちゃんが呆れたような声で
「もういいから、そのまま歩いて山の寺まで来なさい。」と電話を切った。

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まぁ、いいかと巡礼路である山道を歩く。
山道の中途にはマニ石という祈りの梵字が書かれた石や、
小さな祈祷所のような物があったりと
道行く者の目を楽しませてくれる。

そして十五分ほど歩いただろうか。
思ったよりも大きな寺のある広場についた。
dharamshala (10).JPG

そこを見渡すとしずかちゃんがベンチで座っていた。

あれ?なんで?すれ違わなかったよね?と聞くと
やはり彼女は呆れたように「やっぱり・・・」とつぶやくと
「のび太くんは逆から入ったのよ。」と言うではないか。
えと、どういうこと?

聞くとチベット仏教において巡礼とは
右回りつまり時計回りに回るのが作法なのだという。
「マニ車だってみんな右回りに回してるでしょ?」

なぜそれに気付かないの?と冷たい視線がオレに突き刺さる。
なるほど、つまりオレは逆方向から回ってきてしまったらしいのだ。

ふーん、いやちょっと待って!じゃあボクにご利益は・・・?
「ないよ。さすがのブッダもマヌケは救えないよ。」

なんだと!!じゃあ!なんだ!?
オレのささやかな夢はかなわんのか!?

「ふぅー・・・一応聞くけど、どんな夢?」

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えーとね、かわいくてグラマラスでマーベラスな姉ちゃんたちに揉みくちゃにされて・・・

ごふっ・・・イタイよぉ・・・

しずかちゃんの見事なローキックが入る。
そして行くぞ?と顎をしゃくるしずかちゃん。

はい・・・すいませんでしたぁ・・・とうなづきながらも

よいご褒美でござるなぁ。さすがチベットのマンマンチャンや。
ささやかな夢が叶ってるじゃん!と
心の中で思っていたことはここだけ秘密だ。
dharamshala (9).JPG

そして、寺の裏手にゆくと、
ところ狭しと風にたなびく美しいタルチョ達がたなびいていた。
無数のタルチョに目をとられ
オレは理不尽な痛みを忘れていった。

小高い丘に腰を降ろし
この青の空に染まるタルチョを見る。
その美しさはどれだけ見ていても飽きない。

そして、予定もなにもないこの生活・・・
時間はたっぷりあるんだよな・・・とのんびりタルチョを眺め続ける。 

また、タルチョが風に吹かれていた。



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