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42日目!前編 さよならダラムサラ、さよなら怒羅衛門ズ-ダラムサラ- [インド旅行記-ダラムサラ-]

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今日の夕方、このダラムサラを出発する予定だ。

実はデリーで帰りのバスチケットを買ってしまっていたのだ。

というのもロサールの正月明け、帰る人々でバスが満席になり
デリーに戻れないのではと考えたのだ。
ちなみに三日後にはデリー発の飛行機に乗らないといけない。

これだけは避けたい事態だったので
先にバスチケットを購入したのだが、
実際には完全に心配し過ぎであり、
ダラムサラのチケット屋では今日のチケットが普通に売っていた。

その光景を見てオレは何度もこのバスチケットを破り捨てそうなった。

オレはこの居心地の良いダラムサラで、
楽しい悪友たちともっと過ごしていたかったのだ。
*脚注 しずかちゃんは3日後デリーへ、どらえもんは謎の予定を立てていました。


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今日は朝からドラえもんも、しずかちゃんも付き合ってくれた。
いつもどおり、カフェで楽しいバカ話をしながらもオレは
ずっとなにかわからない寂しさのようなものを抱えていた。


オレ達は傍から見て、だいぶデコボコなトリオに見えるだろう。

性格や見た目は全くちがうし、
住んでる場所はもちろん、
仕事や経歴、趣味それこそ何もかもが違う。

普通に正活していたなら、
絶対に出会わないであろう三人である。

しかし、たまたま同じ時期に仕事を辞め
たまたま同じ留学先を選び
たまたま同じ日に入学し
たまたま、飯がまずい!という意見が一致し共に外食を始め、
お互いの違いすぎる価値観や話に興味を持ち、こうして友人となっている。

インドでもソロ活動の中でバラバラになりながら
そして今も、たまたまこうしてダラムサラで時を過ごしている。

袖振り合うも多生の縁というが
とんでもなく大きい縁を貰った気がする。

日本に帰ってしまえば、
お互いそれぞれの生活が始まってしまえば、
今日みたいにただバカ話をした日すら
十代の青春の日々のように思い返す日が来るだろう。

思いかえせばインド行こうよ!」と留学先で
ドラえもんの言葉に嬉しげにうなづいたのは、
ひょっとするとまた彼らに会いたかっただけなのかもしれない。

そうだ・・・こんな日々はもう帰ってこないんだ・・・
寂しさの理由がやっとわかった気がした。

だが、それに気づいたときにはもうバスの出発時間が迫っていた。

ドラえもんがなかなか来ないビールを厨房まで取りに行き、
ジョッキを俺たちに握らせた。

そしていつの日か再会を約し、最後の乾杯をする。

dharamshala (18).JPG


バスに乗ったオレは見送りに来てくれた彼らをずっと見続けている。
これが三人で集まる最後の日となる予感がしていた。

さみしい気持ちでいっぱいだった。

だがそれ以上にオレは二人と出会えたことに、
そして、楽しい時間を過ごせたことに感謝していた。

バスはダラムサラを置いて走って去っていく。
こっ恥ずかしくて感謝の言葉は置いていかなかった。
だが、不思議なほどオレの心はあたたかく満たされていた。



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